このところ日記を書いていなかったのだが、
一つの理由は来年大学を休んで、
ちょっと勉強したいと思っていることにある。
で、そのペーパーワークが多いうえに、
うまくはかどらなくて困っているのです。
なかなか授業をやりながら論文を書き、
それで本を書くというのは難しいので、
休みを取りたいと思ったという次第です。
さて、それと関係ないが、世界の金融市場が暴落している。
で、こういう時にはリバタリアンは人気がなくなってしまい、
当然に政府が何とかするべきだということになるのが残念だ。
ちなみに小生も大きな含み損をかかえてはいるが、、、
84年、大学一年の時に根岸隆教授の経済学入門をとったら、
「今は安定した時代だから合理的期待みたいな新古典派的な視点が受けるんでしょうね、
ケインズの時代は大恐慌だったので、経済学も不均衡を中心としていたのでしょう」
みたいなことを言っていた記憶がある。
小生はそれを聞いて、
「なんで科学的な理論がその時々の大衆の気分で変わるんだ!?」
という素朴な疑問を感じたが、その後、自分も経済学を勉強して
かつ年をとってみると、信じていない部分もあるが、
しかし、なるほど納得できる言葉だと思う。
チューリップバブルもそうだったのだろうが、
今回も金融商品を証券化して、どんどんとレバレッジをかければ、
小さな利益が莫大なものに評価されるだろうし、
小さな損失も大きく拡大されてしまう。
資本主義への反対者はこういうことがないように、
政府がキチンとチキンを管理しないとならないという。
あるいは実際にプラトン主義ではそうなのかもしれないが、
今のところ、納得できる理論があるようには思われない。
まあ、ケインズ氏によれば
「我々は長期においてはみな死んでいる」というのだが、
小生はこれも疑問で、
「我々は、政府が何をしてもどの道必ず長期には死んでいる」
じゃないのか??とはずした批判を思いつくのでありますます。