kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

キョウリュウが人間に進化した!

学生に自由な課題でプレゼンさせてみたら、「恐竜が進化して人類になった」というプレゼンがあった! なんでも、カナダになんとかかハカセとかいう人が、「トロオドンという恐竜が進化していけば、ヒトと同じニッチを占めるようになり得ただろう」提唱したことに基づいて、彼が独自に考えてみたんだそうだ。

http://ecolumn.net/dt_dinosauroid.htm

言うまでもなく、こういうヨタ話は化石証拠は当然として、現代的な既存のタンパク解析、DNA解析なんかとも整合的ではない。内容はともかく、僕はとにかくそのヤル気を評価した。

彼は前にも、「福島原発は、放射能の効果を人体実験するためのアメリカの陰謀だ」というプレゼンをしてくれている。こういったトンデモ話というのは本当にたくさんあるのだろうが、他の事実との照合という知的な活動以前に、ダマす、ダマされている、というようなメンタリティと関係しているように思われてならない。単純化して言えば、「自分が他人をダマし、またダマそうとしているのは自然で自明な事実だから、周囲の世界も自分にそうしているのは当然だ」というような感覚だろうか。

ポパーも言っているように、「陰謀がないということはないが、大きなものが大衆に知られずに実行されているとは考えられない」と思う。なんで、放射能の人体実験をするのに同盟国の日本を選び、より敵対関係にある中国を選ばないのか?


もちろん既存の常識との整合性をどう判断するのかという点もまた、難しいところだ。あるいは僕も常識的でないもの、陰謀史観と精神的な親和性は高いのかもしれない。なにせ、僕のお気に入りがリバタリアニズム、ならびに地球温暖化問題への懐疑であるのはみなさんもご承知のことだし、あとは、ややマシなものとしては肉食批判=ベジタリアニズムとなるだろうか、と自嘲される。