こんにちは。
『反資本主義』が届いたので、今日はダラダラと喫茶店で楽しんだ。
内容は当然に、あまりに多くの知識人たちがことあるごとに資本主義の害悪について語っているが、単なるカン違いか、論理的に破綻しているか、どっちかだというもの。とても楽しく、軽く読めるエッセイになっている。
しかし、それにつけても思うのだが、資本主義・市場批判というのは、一般に受けるということなのだろう。誰でも世の中に気に入らないことは多いのだろうが、それを資本主義のせいにすると、一件落着、スカッと溜飲が下がるというわけだ。
市場は、「その目的が金儲けだから、そこからは悪いことが起こっているに決まっている」という程度の人間的な直感と、「自分はこんなに道徳的に優れた人間だ」という自己愛+自己顕示欲の二つがあれば、はい、あっという間に資本主義の批判者のできあがり。。。
でも木村さんも書いているように、マルクスを教科書にして講釈を垂れるというのは、インテリとして永遠の需要があって、一般人には売れるんだろう。だからこそ、社会主義が崩壊して30年もすると、新しい学者がまたしてもしたり顔で同じことを語り始めるのだ。
それはそれで知識産業も出版業界も、我われの娯楽として機能しているのだから、あるいは資本主義的な結果なのだと肯定されるべきなのかも。。。。
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