こんにちは。
前々回に続いて、Apple Siliconが素晴らしいという話について。(これって、テック関係に興味のない人にはあまりに面白くないので、パスして下さい。)
1990年代にはAppleはPowerPCというIntelじゃない(Motorola + IBM製の)RISKチップを使ってPCに対抗していた。僕はその時期にAppleの大ファンだったので、「ガンバレ! Apple!」と応援していたので、よく覚えている。(その後、就職した会社でのファイルcompatibilityの問題から、PCに変更して現在に至るのだが、、、)
当時のPowerPCはRISK=現在のArmストラクチャが特徴だった。しかしインテルもCISKをRISKに変換するという対抗ストラテジーをとったために、消費電力の制限がなければどうしてもIntelのx86に勝てなかったという感じだった。
しかし今世紀に入ってのモバイル時代を経て、iPhone5で使われたA6 chipやAndroidでのQualcomm携帯端末の発展を経て、ついにARMベースのCPUは効率においてもメインストリームだったx86についに勝つようになったという話。
Intelの10900Kは125ワットの消費電力だが、Apple SiliconのA14 は5ワットしか消費しないのに、ほとんど同等以上の性能を発揮している。M1は間違いなく、Intelプロダクトよりも優れている。(ちなみに 日本のスパコン富嶽もARMベース。おかげでスピード、効率の両立を実現している。)
サーバーにしても、プログラムのカプセル化や、アーキテクチャのカスタム化が進んで、ますます消費電力が重要になっている。おまけにTSMCが5ナノの実現に向かっているのに対して、インテルは7ナノにも大失敗している。
これって有名な「ムーアの法則」を作り出した、インテルの終わりの始まりなのか?? 株価を見ると、今はそれほど下がっていないが、近いうちにそうなる予感がする。