kurakenyaのつれづれ日記

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美白化粧品は高額だが

こんにちは。

 

 例えば 良く「美白」みたいな広告が化粧品にあるが、つまりは女の美の価値観の中に「白いほうが美しい」というのがある。でもなんで、そう感じるようになっているのか? というはあまり疑問に思う人はいないようだ。

 

(ところで、メラニン生成遺伝子についてはSLC24A5などを始め、多くの、大部分の遺伝子が特定されている。色白の遺伝子が急速に拡散しているところからみると、人類はかなり急速に白くなってきている。)

 

理屈は簡単で、同じ遺伝子でも、男に比べると、女はメラニンの肌の生成が少ない。皮下脂肪の多さがもともとの理由で、それを強調するために、女の白い肌というのが性的二型として固定したのだろう。

 

こうした性的二型を強調することで、性的な魅力が増すのは赤い唇とかと同じで、そうした理由から女の美しさの基準に色白というのが生まれることになる。

 

男は反対に、中立から色黒であることを望ましいと感じるようだ。そういえば、今日たまたまYouTubeでラスベガスのオリンピアを見ていても、やたらと黒いオイルを体に塗っている。

 

ということで、肌のメラニンのひじょうに多い人種でも、女は色白になるような化粧を好むことになる。これは、かなり不思議ではある。別に東南アジアで美白化粧品が売れる必要はないように思う。

 

とすると、有名なNina Jablonskiのメラニン色素の紫外線に対する意義についての言説は正しいが、しかし女が色白を好むのは幻想や社会的な構築物なんかでは、まったくない。

 


Breaking the illusion of skin color - Nina Jablonski

 

 

ボクは男なので、こうした色白信仰というのに特段の興味はない。けれどもこれだけ通文化的で、普遍的、おまけに何も考えていないような人間こそが信じるような生物的な直感が、無意味であるはずがないだろう。

 

身長の高い男は低い男よりも魅力的であり(どう考えても当然)、実際にほとんどのスポーツで有利だろう。それは男の潜在的な戦闘能力、身体能力そのものを反映している。

 

ムリヤリに「そういう価値は存在するはずがない、道徳的に間違っている」というような神話を信じる、信じようとするよりも、それはそれとして知的に理解してから中立的に見たほうが、よほど生産的だろう。