Mt.Goxがハックされたということで、Bitcoinが危ないという論調が起こっている。（僕はまた、Mt.Goxの経営者が金を持って、高飛びトンズラしたのかと思っていたが、、、）
さて、これは非常に奇妙キテレツなことで、Mt.Goxは単なる一企業でしかないのだから、それは例えば、横浜銀行がハックされて、預金額を盗まれたのと同じだ。で、なんでそれが日本円の危機になるのか？？
おそらく、BitcoinをMt.Goxにあずけていた人の多くは、coinの性質が銀行預金のようなものではなくて、金のような、ロンダリングが可能なものであることをよく認識していなかったのではないか？？ もちろん、ハックしてコインを盗んだやつ、さらにはハックされた会社の責任もあるが、それは、やはり民事的な責任以上には問い得ない。
そもそも、有価証券を保持するには、自分の手元に現金を置いておくか（この場合、自分のコンピュータがハックされたり、データが飛んでしまえば、現金もなくなる）、あるいは人に預けておく（これは銀行預金と同じなので、銀行がハックされれば預金保険がなければ、消失してしまう）の２つしかない。
なんで、ある企業がなくなったぐらいで、それを取り扱っていた金銭の価値がなくなってしまうのか？ 僕は肯定はしないが、Bitcoinの価値の本質は、どの政府にも、したがって銀行にも頼らないマネーロンダリングの力＝drug取引、闇取引、なんでもあり、というところにある以上、通貨の価値がなくなってしまうなんて、全くもってありえないことだ。
結局、個人としては、自己責任で仮想通貨を使うか、あるいは国家の保護のもとで法定通貨を使うかを選ぶしかない。それは、金が仮想通貨になったのと同じことだろう。国家は、個人に嫌がらせもするが、保護もしているのだから、どちらを選ぶかはよくよく考える必要があるということなのだろう。
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