そういえば、いつも思うことの一つに、「僕は食べ物の味がわからない!」 ということがある。そういうヤツに高いものを食わせても、もったいない。おそらく もっと限界効用の高い人が食べるべきだと感じている。
さて、味がわかるというのはどういうことなのか? おそらくそれは、立体地図などと同じように、味覚空間を多次元の距離空間として定義でき、自分が食べたものを、過去の重要なランドマークの味とともに、完全に定位できることなのだろう。
余談:この場合の距離の定義は、おそらくヒルベルト空間ほどにはwell-behavedなものでないと思うのだが??
さて、僕は自分の読んだ本や、各種の社会思想家、科学史や技術史の重要な部分を、よく理解できている。この場合、よく理解できている、という実感は、実際に次に読む書籍や論文、人の主張の意義を、過去の重要な参照地点から評価できるということだ。
この主張は誰それ風だとか、あるいは誰に似ているが、ちょっと誰かにも似ているとか、もっと論理が一貫しているとか、守備徹底しているとかいないとか、、、
味がわからないヤツに良い料理が作れるはずがない。同じように、よく分かってないヤツが良い書籍をかけるはずがない。
ということで、 僕がよく分かるのは、主に社会科学上の業績だけで、あとはクルマの運転や絵画鑑賞などのように好きなものもあるが、よく分かっていない。この場合、例えば贋作を見ぬくことはできないということ。
「美味しんぼ」「神の雫」も「ゼロ」も、お話として面白がれる程度だ。
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さて皆さんのconnoisseurship はどの程度でしょうか?
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