１，昔、ロサンゼルスで両親の知り合いの息子さんの引越しを手伝った。その時、彼のルームメイトになったインド人から、「お前らは同じ町の出身だというが、親戚か？」、と聞かれた。僕も彼も、「遡れば、おそらくそうだろう」と適当に答えておいた。
実のところ、昔から父母の話しを聞いていてオドロキなのが、郷土の縁石関係のやたらと複雑なこと、入り組んでいること、重複していること！ 顔も知らないので、到底覚えられないので、聞き流してきた。
ところで、今日、なんとなく興味を持って、調べてみた。
http://www.saitama-med.ac.jp/jsms/vol36/01/jsms36_T001_010.pdf
ということで、どうやら日本人同士であれば、近交係数F=0.032であるという。マタイトコ（親がイトコ同士）F＝1/(16*2)が0.03125だから、ちょうど任意の日本人は期待的にマタイトコであるといってもいいということになる。
江戸時代には農民の移動は禁止されていたし、どのみち、庶民は隣の村に嫁に行くという程度だったことは、歴史資料からして間違いないとは思っていたが、これほどとは、、、
これはかなりスゴいことで、なるほど、僕と彼は同郷の出身だから、おそらくはイトコくらいなのだろうと思う。
1500年も島の中で近親婚を繰り返しているのだから、現代の嫌韓も（あんまり共感はしないが、）geneticにはあながちおかしなことではないことがよく理解できた。
２，ところで、Cavalli-sforzaの研究からSalterは近交係数を使って、日本人と韓国人では、1万人当たり137人分の違いがあることを計算している。もちろん、日本人に一番近いのは韓国人で、モンゴルーツングースとは218人、南部中国人とでは541人。
なるほど、もし日本人がこのまま減少して、この島に遺伝的にまったく異なった集団の子孫が住むと想像するのは、極右でなくても、何か残念な気がする。それは自分を構成する遺伝子が日本人一般に広く存在するからで、それが顔のつくりから、漫画・アニメへの愛、その他の文化の愛着となって表れているのだろう。
完全な左翼は、果たしてLewontinなんかのいったバカらしい人類の均質性、同一性なんて心から信じてるんだろうか？ フツフツと疑問はつのる、、、、
