ダイヤモンド・オンラインに野口悠紀夫さんがコラムを持っている。
納得できないものもあるが、今週のものは厚生年金基金が
2030年には枯渇するだろうというもので、
僕も基本的にはそうなるだろうと思っている。
http://diamond.jp/articles/-/7927
政府の試算では、運用益が年率4%を超えているし、
賃金も年率2.5%で上昇するという。
そんなことがあるはずないじゃないか!
日本の厚生年金はインドや中国、
ブラジルなどの株式に投資しているのではなくて、
成長力の低い国内株式や国債を購入しているのだ。
普通に考えれば人口が減り、生産人口が高齢化しているのだから、
賃金の実質成長率は1%ほどがいいところというものだ。
というわけで、野口さんの資産によると、2020年代には、
つまり、あと10数年で厚生年金は破綻するだろうというのである。
それはそうだろうが、僕はその前に国債の日銀引受による紙幣の増刷と、
大インフレが来ると思っている。
そうすれば賃金の名目成長率が激増し、
(インフレ・スライドはあることになっているが)
実質的には年金が減額されてしまうだろうと思う。
別にそうなってほしいとか言っているわけではないのはもちろんなのだが、
税収が歳出の半分もない現状では、他にどうなるようにも思えない。
そういった場合でも、おそらく公務員の給与だけは守られるだろうが、
ともかくもオキラクな試算を出して、仕事をしているというわけだから、
困ったものだ。僕のような平民はどうすればいいのかが気になってしまう。
やはりロスバードが言うとおり、「国家こそが人類の敵」なのだろう。