こんにちは。
草の根の政治運動、「Leave Us Alone」がアメリカで起こってきたことによって、1994年には保守革命と呼ばれる下院での共和党の勝利が生まれた。こうした流れの延長線上にトランプ大統領という人がいる。
この本の著者である渡瀬さんは、長年実際に政治運動にかかわってきた。結果、小さな政府を実現するには、日本でも「税金下げろ」の同盟をつくる必要があると主張している。内容をメチャ要約すれば、
- 小さな政府とは税金を使わせない政府である、
- 規制=税金である、
- 税金を増やせば、それだけ政治家と官僚の利権が増えるため、ますます税金が増えることになる。まず減税することが重要だ、
- 規制を廃止するには、もっとも規制に詳しい官僚自身に対する「もし1つの法律を作りたいなら、2つの法律を廃止することが必要だ(2:1ルール)」を徹底する必要がある、
- トランプはこのやり方で、実際に22:1ルールを実現して、アメリカ経済の生産性を大きく向上させた
- 日本の失われた30年も、規制の爆発的増加のせいである。規制をなくせば、日本経済もよみがえる
というような感じ。
この本は語り口調で書かれており、実際に著者の話しを文字起こししたものだ。そのため、ものすごく読みやすい。下手すると、1、2時間で読めるほど。
「小さな政府」を支持する人はこの本の記述に納得できるだろう。あえて言うなら、サラッと書かれているので、「大きな政府」派の人たちを納得させることは目的にはなっていないようだ。もっとも、どんなに論理と実例を使っても、彼らはどのみち納得しないのも事実だが、、、
小さな政府に向けての実践的な政治活動を知るには、おそらく学者の書くものよりもはるかに適切な処方箋が書かれているのが興味深い。政治に興味のある人は、ぜひとも読んでみてください。渡瀬さんのツイッターは
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