- 作者: ニコラス・ウェイド,依田卓巳
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: 単行本
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- 作者: ジェシーベリング,Jesse Bering,鈴木光太郎
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2012/08/24
- メディア: 単行本
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別に新しい話でも何でもない話ですが、今日は車でなんとない思索をいつものようにしました。関連する本に絡めて、ちょっと書いておきます。
僕は昔から懐疑主義者ですし、今はガチガチの科学主義者なので、霊魂も死後の世界も信じていません。しかし、いつも思うのは、「互いに、そう信じているほうが、得になる状況がありうる」ということです。ここでのミソは「互いに」というところです。
単純な社会ゲームでは囚人のジレンマがよく使われますが、この場合、相手が死んでも「霊魂が残って、自分は呪われる」と信じることで、ジレンマ状況は回避されます。天国と地獄の話も同じで、そう信じることで、裏切り行為を防ぐことができます。親族の多い村社会では、こうした遺伝子は十分な適応価を持っていると思われます。
というわけで、ここに宗教と、特にあの世や霊魂の存在などが「合理的」に説明されるということになります。ハテサテ これはしかし、合理的なのか??
あるいは、さらに別の問いを立てるなら、そう信じることが望ましいと言えるのか??
僕でさえも、死んだ肉親を前にすると、あたかも生きているかのように感じる時があります。また、そう信じたくなるようにも感じます。おそらく、こうした心理機構が進化してきたことには、十分な理由があるのでしょう。下の著作は懐疑主義者たちのものです。
- 作者: リチャード・ドーキンス,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/05/25
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- 作者: ダニエル・C・デネット,阿部文彦
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2010/08/25
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