「現代社会というのは、古き良き昔よりも悪くなっている。今の社会はなんでも金で解決しようとするが、昔はもっとお互いに支えあい、助けあっていたものだ。現代はますます多くの悲惨に満ち溢れているじゃないか」
という現状悲観主義はほとんど常識だから、格安夜行バスの運転手が居眠りして大事故が起こってしまうと、市場主義の社会が悪いということになるのは当然だ。
だが、例えば高橋洋一さんのブログを読むと、こうした事故は増えてはいないことが、はっきりとわかる。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32474
とはいっても、結局、多くの論者は、どうやら道路管理者=国交省と高速会社も悪い、ということになるらしいが、僕には費用対効果の面から見て、そう言えるのか、どうなのかはハッキリしない。
確かに、こうした事故は聞くにつけても残念なことだが、現状のようにコンピュータにアシストされてもいない人間が運転するなら、防ぐことはできないように思われる。究極的には、運転自体を完全に自動化していくグーグルのようなアプローチしかないだろう。
もちろん、そうした技術が完成するまでの間は、バスのハイテク安全化、コンピュータ化を安全として売り物にする企業があってもいいように思うのだが、、、、
すでにメルセデス、ホンダやスバルなど、いくつもの自動車会社が完全自動ブレーキを実現しているし、居眠り運転防止のセンサーも開発されている。なんでバスのような高価で巨大な自動車にそうしたシステムが搭載されて、売り物になって人気を博していないのか? 僕の感覚では、そっちのほうがよっぽど不思議だ。