こんにちは。
なぜ特定の消費財であるアルコール飲料に酒税が課せられるのかといえば、単に税を取りやすいから、というほどの理由でしょう。担税力とか言われてますね。
アルコールが身体に悪いので、その消費は抑制されるべきという、公衆衛生的な理由から課税されているのなら、アルコールの含有量に応じて課税されるべきなのです。実査には、税は政治そのものなので、そこには歴史的な経緯というのはあっても、実践やその論理には何の一貫性もありません。
アルコール摂取する際に直飲みできるなかで一番安いのがストロング系チューハイなので、みなさん飲んでいるというわけです。
あまり関係ないのですが、これにちょっとばかり似ているのが、F1などのレースカテゴリーでの、エンジン・レギュレーションのあり方です。昔から、やれ排気量はどれだけ、燃料流量は時間あたりどれだけ、ターボによる過給圧はどれだけ、回生された電気エネルギーは時間あたりどれだけ、などなどの規定が細かすぎる!!
究極的なレギュレーションは、燃料の消費量だけであるのが合理的です。例えば、おそらく今の技術なら、50リットルとかの標準的なガソリンしか許さないというもの。(これまでは300キロ走るために、100リットルほどの特殊燃料が許されています。)
こうしたレギュレーションが採用されれば、すべての技術革新が燃費とパワーの両立を目指すはずです。結局は市販車のCO2問題の解決にもつながる意義の高いものなのに、なぜかまともに取り扱われることはありません。
まあ理想主義というのは夢想主義でもありますが、それにしても税の取り方にさえも何の方向性もないというのは残念なことです。
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