kurakenyaのつれづれ日記

ヘタレ リバタリアン 進化心理学 経済学

LJP:ブタ肉を保護するな

円高で日本の製造業が壊滅の危機に瀕しているそうだ。しかし、円高で輸出産業は困るだろうが、庶民は安い輸入品を楽しめるのではないか?

ところが、そうは国家がおろさない。豚肉を例にあげてみよう。

1971年にブタ肉を自由化した際に、キロあたり524円以下で輸入した場合には、国家にその差額を渡す必要があるという、差額関税精度が成立した。もう、40年も前のことだ。
その制度が今現在も食糧管理法よろしく、我々の食卓を貧しくしているというわけなのだ。

1ドル120円から85円になれば、輸入ブタ肉は7割くらいに安くなるはずだ。しかし実際には、どれだけ円高が進んでも、庶民は1キロ524円よりも安く買うことはできない。差額は畜産振興事業団の職員へのお手盛りと、ブタ肉業者への無意味な補助金になる仕組みになっている。

こんなバカなことをやっているから、円高のメリットが海外旅行に行かなくては実感できないということになってしまうのだ。もっと我々はこういった制度の存在に批判をしなければならないし、そう言っている人もたくさんいる。

実際、以下の本が参考になる。

http://www.amazon.co.jp/dp/4828413618
http://www.amazon.co.jp/dp/482720540X/ref=pd_bxgy_b_img_a